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アサヒ、豪ビール最大手買収 海外に活路…巨額買収にリスク潜む

 アサヒグループホールディングス(HD)が1兆2000億円を投じてオーストラリアのビール最大手を買収する。少子高齢化が進む国内市場は成長が見込めず、酒類大手は海外に活路を求めているが、巨額買収にはリスクもはらんでいる。

 かつてのアサヒは2014年にビームを約1兆6000億円で買収したサントリーホールディングスなどに比べて海外展開で後れを取っていた。

 しかし、16年にビール世界最大手のアンハイザー・ブッシュ・インベブが2位SABミラーを買収したことに伴い、独占禁止法への抵触を避けるために売りに出された欧州事業を積極的に買収して海外展開を一気に進めた。

 アサヒは買収した海外の高級ブランドとスーパードライを合わせて世界で販売先を広げる戦略を取っている。売上高に占める海外比率は15年12月期に約15%だったが18年12月期に約34%まで高まった。

 今年4月には英国の高級ビール事業も約360億円で買収した。

 ただ、アサヒにとっても1社でこれほど巨額の買収は初めてだ。欧州での成功がそのままオーストラリアで通用するかどうかは分からない。過去にはキリンホールディングスが約3000億円を投じたブラジルキリンが競争激化などで損失を出し撤退に追い込まれた例もある。アサヒの海外戦略の真価が問われることになる。

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