土用の丑(うし)の日の27日、大阪・日本橋の黒門市場は朝早くから、ウナギのかば焼きを買い求める客らでにぎわった。
同市場の鮮魚店「ふな定」では、通常の約10倍にあたる約800匹のウナギを愛知県から仕入れ、午前5時ごろから作業を開始。開店と同時に、店頭には香ばしい香りを漂わせたかば焼きがずらりと並んだ。
近年は稚魚の減少で価格が高騰しており、1匹2千円から4千円で高止まりしている。店主の楠木光威さん(74)は「皮がやわらかく脂ものっている。ウナギで夏を乗り切って」とPR。かば焼きを買った大阪府東大阪市の無職、高木慎一さん(77)は「友人ら4人で食べる。楽しみです」と笑顔だった。