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世界ビール業界に再編機運 首位ABインベブ、債務拡大で事業売却加速

 世界のビール業界で再編機運が高まっている。「バドワイザー」や「コロナ」といった著名ブランドを持つ首位のベルギー企業が、債務が巨額に膨らんだことで拡大路線を見直し、事業売却を加速し始めたためだ。日本勢では、アサヒグループホールディングス(HD)が買収に参戦。投資ファンドなども狙っているもようだ。

 世界首位のアンハイザー・ブッシュ・インベブは2016年、2位の英SABミラーを約790億ポンド(約10兆2000億円)で買収し、シェアを約3割に拡大した。「ビールの巨人」と呼ばれ、約1割で現在2位のオランダのハイネケンに圧倒的な差をつけている。

 だが巨額買収の実現と引き換えに、負債残高は18年末に1000億ドル(約10兆6000億円)を上回る規模になった。債務圧縮策として、アジア太平洋地域の子会社の株式上場を検討したが、「市況などいくつかの理由」で断念。100億ドル近くを調達し返済に充てる計画が狂った。

 そこで浮上したのが傘下企業の売却だ。7月19日には、日本国内の市場低迷を背景に海外志向を強めているアサヒグループHDに、オーストラリアのカールトン&ユナイテッドブリュワリーズを約113億ドルで売ることを決めた。

 欧米メディアによれば韓国の事業も候補となっており、業界地図がどう変わるのか引き続き注目されている。(ロンドン 共同)

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