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DMM、3Dプリントで地域活性化 創業の地石川・加賀市と連携

 動画配信などのインターネットサービスを手がけるDMM.com(東京都港区)は7日、同社創業の地でもある石川県加賀市との間で包括連携協定を結んだと発表した。同市には出荷件数では日本最大規模となる3Dプリンター工場があり、3Dプリント技術を活用した地域産業の活性化を目指す。

 具体的には、3Dプリント技術に関するフォーラムを年1回開くほか、地元の製造業、山中漆器や九谷焼といった伝統工芸への3Dプリント技術の活用に向けた共同研究も進める。また両者で次世代産業の担い手となる人材育成にも取り組む。このほか創業初期のベンチャー企業への支援や企業誘致、プログラミングなどものづくり教育なども共同で実施する。

 同日、都内での協定締結式で、加賀市の宮元陸市長は「この協定が市の大きな活力の源になるようにしていきたい」とあいさつ。DMMの村中悠介最高執行責任者(COO)も「微力ではあるが市のために少しでも貢献できたら」と話した。

 石川県加賀市は同県南端にあり、人口6万4000人ほど。市内には、射出成型機大手ソディック加賀事業所や自動車部品の大同工業などの工場が立地する。DMMは昭和61年、創業者である亀山敬司会長が同市内でレンタルビデオ店を開業したのがはじまり。以後、動画配信などインターネットを使った約40のサービスを手がける。

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