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マックのハッピーセット 日本だけの「図鑑」がすごい (2/3ページ)

 今年2月に発売した「おさるのジョージ」の水笛は、中に入っている水の量で音の高低が変わるという古典的なおもちゃだが、「子供と一緒に遊びたい」と店舗に足を運ぶ親が相次いだ。このように、親子のコミュニケーション促進を考えた知育おもちゃも誕生している。

 図鑑をおまけにしているのは世界で日本だけ

 オリジナル企画はおもちゃだけではない。昨年7月からハッピーセットのおまけに、「絵本」と「図鑑」が新たに加わった。絵本は人気作家による書き下ろしのオリジナル作品。図鑑は人気のある「小学館の図鑑NEO」シリーズを抜粋再構成している。どちらも写真やイラストは大人も楽しめるクオリティだ。2~3カ月に1度、ラインアップが変わる。昨年7月の第1弾は、絵本・図鑑ともに1カ月でほぼ完売となった。

 絵本は海外事例があるものの、ハッピーセットのおまけに図鑑を採用しているのは、世界のマクドナルドで日本のみだ。ハッピーセットは年間で約1億セット程度販売されている。この数字からいえば、いまやマクドナルドは絵本・図鑑を日本一売っている店といえるかもしれない。

 ハッピーセットは発売前に一般家庭でモニターテストを行っている。前出の元浜氏は「知育の要素を取り入れたおもちゃのほうが、そうではないおもちゃに比べて複雑なため、製造期間や費用面で苦労する面があるが、大きな需要があると感じている。現在も協力メーカーと開発にあたっている」という。

 今年7月のハッピーセットでは、『ポケットモンスター』のキャラクターを起用して、けん玉やコマ、的当てといったこれまで通りのおもちゃが登場している。一方で、今年5月の「スヌーピーとうちゅうはっけん」は、宇宙飛行士に扮したスヌーピーをメインに、月の公転など宇宙の知識が学べる「お話カード」が付属している。人気キャラクターに知育要素を取り込むことで、親の要望に応える工夫が凝らされていた。

 プラスチック製おもちゃをトレーにリサイクル

 昨年の2月から5月にかけては、不要なプラスチック製の「ハッピーセット」のおもちゃを回収してトレーに変えるリサイクルに初めてチャレンジした。店内に回収箱を設け、100万個を目標としたところ、それを大きく上回る127万個が集まった。リサイクルしたおもちゃは10万ユニットの緑のトレーに姿を変え、通常の黒色のトレーに混じって、店舗で使われている。今年も3~5月に同様の試みを行い、昨年と同程度の数が回収された。

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