サービス

ユニゾ、米ファンドで対抗 HISのTOB

 ホテル運営のユニゾホールディングス(HD)は16日、旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)による敵対的TOB(株式公開買い付け)への対抗策を発表した。ソフトバンクグループ傘下の米投資会社、フォートレス・インベストメント・グループが「ホワイトナイト」となり、ユニゾHDに友好的なTOBを実施する。

 ユニゾHDによると、買い付け価格は1株当たり4千円で、HISの3100円を上回る。買い付け期間は19日から10月1日まで。フォートレスはユニゾHDの全株式を買い付け、完全子会社化を狙う。買い付け株式数が全発行済み株式数の3分の2を下回ると、TOBは不成立となる。

 HISは7月11日から今月23日までの期間で買い付けを実施し、最大約430億円を投じる方針。ユニゾHDはHISのTOBについて、「当社に何の連絡もなく、一方的かつ突然に行われたものだ」と反発していた。HISがさらに対抗し、買い付け価格を引き上げるかどうかが焦点となる。HISは「意見表明への対応は現在検討中」とコメントした。

 フォートレスは不動産やホテル業界に強みを持つとされる。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus