講師のホンネ

世界を一つにする「SDGs」

 今、SDGsへの関心が世界中で急速に高まっている。僕は今、日本やフィリピンで講演や講義をすることが多いが、最近はこのSDGsをテーマにオファーを頂くことが増えてきた。SDGsとは、2015年9月の国連サミットで採択されたもので「Sustainable Development Goals」の略。また、30年までに国連加盟193カ国が目指す「持続可能な開発目標」でもある。こう言うと何やら難解に聞こえる。(早川諒)

 SDGsをひと言で表すと、「世界が一つになるためのヴィジョン」だと解釈している。そこには、17の具体的な目標が記されている。「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」「質の高い教育をみんなに」など、主に開発途上国に向けたもの。「働きがいも経済成長も」「住み続けられるまちづくりを」などの、先進国への課題解決に向けたものもある。そして、「海の豊かさを守ろう」「平和と公正をすべての人に」と言った、あらゆる国が一丸となり取り組むべき目標まで幅広く提示されている。この17の目標を達成させるための具体的な数字や施策もターゲットとして定められているため、世界中の国々では、今、このSDGsに取り組んでいる。

 僕は途上国と呼ばれるフィリピンでの事業を始めて5年になる。フィリピンでは、貧困や飢餓に直面する機会が多い。

 また、義務教育すら受けることができない人たちと接することもあり、SDGsの目標達成の重要性を日頃から肌で感じている。

 一方、日本のような経済的には先進国とされる国での日常は、その実感を得る機会は少ない。だからこそ、日本人は今、世界が何を目指しているかを知り、それを追いかけていくことが必要と感じる。日本の日常の中にも、世界が共に目指すSDGsの目標達成に向けて貢献できることはたくさんある。海外のSDGsを見てきた僕だからこそ、その現実を多くの方にお伝えしたい。今後も世界は、言語や宗教や文化が統一されることはないだろう。だからこそ、共通のビジョンを持つ必要がある。それこそがSDGs。SDGsとは、世界が一つになるためのビジョンといえる。

【プロフィル】早川諒

 はやかわ・りょう 1983年、東京都生まれ。「セブ島0円留学」を運営するAHGSの代表を務める。日本、セブ、オーストラリアにて事業展開し、「日本人留学生向け英語学校」「フィリピン人向け日本語学校」「BPOセンター」などを運営する。学校教育を通して次世代のグローバル人材と、ダイバーシティ人材の育成と輩出を行っている。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus