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宇宙VB、相次ぎ計画見直し ispaceは月面探査延期、ALEも先送り決定

 宇宙ベンチャーで事業計画の見直しが相次いでいる。月面探査を計画している「ispace(アイスペース)」(東京都港区)は、2021年を目指していた探査車による月面探査の開始時期を23年に変更。来春に世界初となる人工流れ星を広島県瀬戸内沿岸上空に流す「ALE(エール)」(同)も計画の当面先送りを決めた。

 ispaceは独自の月面探査とは別に、米航空宇宙局(NASA)が民間企業を競わせ、月面に物資を送り込むプロジェクトへの参加を目指しており、そのための技術開発を優先させる。プログラムの参加にあたっては、月着陸船(ランダー)の最終製造を米国企業が行うことや、部品の50%超を米国から調達することなどが条件。同社は「無人探査機と新たに月着陸船の開発を同時に進めることはリスクが大きい」として、月着陸船の開発に注力することを決めた。

 また、ispaceによる月着陸船の開発に住友商事、スズキ、シチズン時計が協力することになった。スズキは自動車開発で培った構造解析技術を供与。シチズンも腕時計のために開発した独自素材「スーパーチタニウム」を提供する。

 一方、ALEの計画見直しは、人工流れ星の元となる粒子を積んだ人工衛星を載せるロケットの打ち上げ時期が、当初予定していた今夏~今秋から来春以降に延期になったのが要因。これに伴い、広島県瀬戸内沿岸とされてきた人工流れ星の見える場所が変わる可能性が生じている。人工流れ星が見える場所のプロジェクトの詳細は現時点では未定で、「確定次第発表する」(同社)としている。

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