テクノロジー

宇宙でもあおり? 人工衛星あわや衝突 混雑回避が課題

 欧州宇宙機関(ESA)は3日、ESAの地球観測衛星が米企業スペースXの通信衛星と衝突する恐れが生じたため、高度を変えて緊急回避させたと発表した。

 スペースXの衛星は1万2000基で地球全域をカバーする計画の第1弾として5月に打ち上げた60基のうちの一つ。他企業も衛星群による宇宙ビジネスを構想しており、宇宙が混雑して人の操作による回避が追いつかなくなる恐れがある。ESAは「人工知能(AI)技術などを使って自動で回避させる新たな仕組みが必要だ」としている。

 ESAは8月下旬、9月2日に衝突する可能性を把握。連絡を受けたスペースXは衝突の確率が低いとして対応しなかった。その後、衝突確率はESAの基準を超える1000分の1まで上昇。ESAは2日、地上からの指令で衛星のエンジンを噴射して高度を上げ、衝突を回避させた。(共同)

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus