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スパイバー、タンパク質繊維で衣服開発 ナイロン並み質感・機能

 慶応大学発の素材ベンチャー、スパイバー(山形県鶴岡市)は、クモの糸を参考にしたタンパク質繊維を使ったアウトドア用ジャケット「ムーン・パーカ」が完成したと発表した。

 表地に使った独自開発の繊維「ブリュード・プロテイン」は、石油や動物由来の素材を使わずに、植物や微生物のタンパク質の分子構造を操作することで、ナイロンに近い質感や機能を実現させた。ポリエステル100%の裏地には、宇宙から見た地球の絵をあしらった。抽選で50着を限定販売する。色はムーンゴールドのみで、S、M、L、XLの4サイズを用意した。価格は15万円(消費税別)で、10月31日までサイトから申し込める。

 開発はゴールドウインと4年がかりで、スパイバーの関山和秀社長は「着心地よりも耐久性や材料としての安定性を重視した。アパレルの世界で遜色なく使えるレベルに到達できたと考えている」と話している。

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