ベルリンで開かれている世界最大級の家電見本市「IFA」で日本メーカー各社は多様な機器をインターネットでつなぐIoT(モノのインターネット)や人工知能(AI)を活用し、生活を便利にしようという参考展示を実施。来場客に技術力をアピールしている。
パナソニックはその時々の体調に合ったケアを施してくれる白物家電を展示した。部屋に入るとセンサーが肌の状態などを感知し、データをクラウド上に転送。AIが解析し、各機器に最適な動作を指示する。
この技術によって、その時に飲むとよいスムージーを教えてくれるミキサーのような家電が可能になる。採算性を含め事業化にはハードルがあるが、担当者は「技術的には実現可能な水準に達している」と力を込める。
ソニーは耳の形を分析することで、より厚みのある音楽を聴けるようにする技術を紹介した。
スマートフォンのカメラを活用して両耳を撮影。クラウド上に送って分析して得たデータをスマホに反映して音楽を流すと、通常に比べて奥行きがあり、生演奏に近い音声を聴くことができるという。
IFAは11日まで開かれる。(ベルリン 共同)