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百貨店に集う大人の食事 大阪でフードホール戦争 (2/2ページ)

 流通アナリストの渡辺広明氏は「高級感を打ち出しながら市場のような活気も感じられ、新たな需要を生んでいる」と話す。昨年6月には阪神百貨店梅田本店(同)の「スナックパーク」が改装を経て3年ぶりに復活するなど「食」をめぐる商戦は活況を帯びる。

 フードホールはキタからミナミ方面に波及。大丸に先立ち、近鉄百貨店は今月13日、あべのハルカス本店(同市阿倍野区)近くのファッションビル「あべのHoop」に「フープダイニングコート」をオープンした。約400席のフロアの内装は、グラフィックデザイナーらが演出。肉料理専門のバルやタピオカミルクティーのカフェなど「若い層からビジネスマン、シニア層と幅広い年代が楽しめる」(近鉄百貨店の担当者)と自信をみせる。

 渡辺氏はフードホール開業ラッシュの背景として「飲食業界で顧客それぞれの要望に応える『パーソナライズ』が進んでいることがある」と分析。「好きな食べ物を持ち寄るフードホールのような業態のニーズは今後も高まる」と話す。

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