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セブン-イレブン、基本商品の質向上でスーパーとの価格競争を回避 (1/2ページ)

 コンビニエンスストア最大手のセブン-イレブン・ジャパンは18日、秋冬商品の戦略説明会を都内で開いた。消費税率引き上げで外食機会の減少と内食(自宅での食事)増加の流れが予測される中、冷蔵総菜や麺類など基本商品の品質を向上させる。また、セブン&アイグループ共通のプライベートブランド(PB)の高価格帯を拡充する。

 「他社よりも品質が良く値頃感がある商品をそろえ、セブン-イレブンなら安心して買えるとのメッセージを出す。消費税増税で冷え込むから(対応策として)価格競争をするのは主戦場ではない」。セブン-イレブン・ジャパンの高橋広隆執行役員商品本部長は説明会で力説した。

 世帯人数の減少や共働き家庭の増加といった流れはこの10年でさらに加速するとみられる。セブンは奇をてらったメニューではなく家庭料理の定番メニューの品質向上、PB「セブンプレミアム」の高価格帯「セブンプレミアムゴールド」や冷凍食品の品ぞろえを増やすことで、中食需要の伸長に対応する。

 今年6、7月のセブンの既存店売上高は独自スマートフォン決済「7pay(セブンペイ)」をめぐる一連のトラブルや天候不順などで前年割れした。しかし電子レンジで温める冷蔵品のレンジ麺やおにぎり、冷凍食品、セブンプレミアムゴールドなどは好調。こうした実績を元に、支持を受ける商品群の強化を打ち出した。

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