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「大腸活」理解度向上へ啓発 帝人など4社、異業種横断の事業体設立

 化学繊維大手の帝人など4社は24日、大腸の腸内フローラで働く善玉菌と食物繊維を扱う企業同士で業界横断の共同事業体「大腸活コンソーシアム」を設立した。ここ10年で腸内フローラに関して発表された論文数が飛躍的に増え、世界的に腸内環境への注目度が高まる中、各社の啓発事業を通じて大腸を大切にケアする「大腸活」を推進する考えだ。

 コンソーシアムを設立したのは、帝人のほか、製薬会社の武田コンシューマーヘルスケア、東亜薬品工業と、食品メーカーの森永乳業。大学教授らの調査によると、「腸活」への関心が高まっているにもかかわらず、大腸についての理解度が十分でないことから、コンソーシアムでは、地方自治体や栄養士など各社が持つ独自のネットワークを活用して、啓発事業を展開していく方針だ。

 個別の取り組みとしては、森永乳業がコンソーシアム設立に合わせ、9月26日を「大腸を考える日」に制定し、大腸を良好に保つ方法などについて情報発信を計画。帝人ともコラボし、帝人独自開発の水溶性食物繊維「イヌリア」を配合した新商品「ビヒダス シンバイオティクス プロテインヨーグルト」を24日に発売した。

 帝人は良質な食物繊維が多く含まれるスーパー大麦「バーリーマックス」の自社商品を発売予定だという。

 帝人の森山直彦ヘルスケア新事業部門長は24日のコンソーシアム設立の記者会見で「大腸をケアすることの重要性を広く伝えていきたい」と語った。

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