シャープは２５日、今秋から冬に発売するスマートフォンの新製品３機種を発表した。自社製の新型有機ＥＬパネルを搭載した「ＡＱＵＯＳ ｚｅｒｏ２（アクオス ゼロ２）」は、タッチパネルの画面表示の切り替え回数が１秒間に２４０コマと従来モデルの４倍を実現し、素早い動きを鮮明で滑らかに映し出せるようにした。
ゼロ２は重さ約１４３グラムと軽量化に成功。アクオススマホでは初めて操作画面内に指紋センサーを備えており、指を動かさず個人認証することもできる。
同社は、コンピューターゲーム競技の腕前を競う「ｅスポーツ」の国内最大級イベント「ＲＡＧＥ（レイジ）」に協賛するなど、ゲームを参加型のコミュニケーションツールと位置付けている。ゼロ２発売を通じ、ゲームを新たなコミュニケーション文化に発展させることを目指す。
調査会社ＭＭ総研によると、平成３０（２０１８）年度のスマホ国内シェアは米アップルが４９・６％で首位。シャープは２位だが１３・３％と差は大きい。ゲームを楽しむ人の需要を取り込むことで、アップルのｉＰｈｏｎｅ（アイフォーン）など他社製品との違いを打ち出した。