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無人補給機8号機、打ち上げ成功 三菱重 延期2回、運営に課題も

 三菱重工業は25日午前1時5分、国際宇宙ステーションに物資を運ぶ宇宙航空研究開発機構(JAXA)の無人補給機「こうのとり」8号機を載せたH2Bロケットを、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げた。こうのとりは約15分後に予定の軌道に投入され、打ち上げは成功した。

 こうのとりは飛行を続け、28日にステーションに到着する。

 昨年11月に新たな「宇宙活動法」が施行され、執行責任がJAXAから三菱重工へと移管されてから初の打ち上げだったが、発射台で初めて火災を発生させたり、ロシアのソユーズ宇宙船と衝突する恐れが判明したりして、日程を2回延期した。運営に課題を残した形だが、三菱重工の阿部直彦・防衛・宇宙セグメント長は「(他社は)半年か1年くらいずれたりするケースがある。商業的な面での大きな影響はないだろう」と楽観的な見方を示した。

 送るはずだった食料品などは、ステーションに備蓄があるため大きな影響は出なかった。

 ステーションへは28日夜に到着する計画で、食料品のほか窒素や酸素を供給するタンクやバッテリー、実験装置など計約5.3トンを届ける。

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