富士通の時田隆仁社長は26日の経営方針説明会で、力を入れるデジタル関連ビジネスに対し、今後5年間で5000億円の投資を実行する方針を明らかにした。顧客のデジタル化を支援するコンサルティング事業の強化や先端技術の開発、ベンチャー投資、M&A(企業の合併と買収)、人材育成などに活用する。
最先端のデジタル関連を含むソリューション事業の売上高を2023年3月期に、19年3月期比で約12%増の3兆5000億円に引き上げ、同事業の営業利益を約2・5倍に増やすとの数値目標を示した。
時田社長は「容易ではないが、質を高めて成長軌道に乗せる」と述べた。
コンサル事業に特化した新会社を来年1月に設立する。当初は500人でスタートし、23年3月期には2000人規模に拡大する。売上高は3000億円規模を目指す。