関西エアポートは、関西空港で荷物の積み降ろしをする従業員の負担を軽減するため、背中に着けて作業を補助する装着型ロボット「パワードウエア」を導入した。関空では国際貨物が増えており、取扱量が増える荷さばき場での導入を決めた。
ロボットを開発したのは、パナソニックの子会社アトウン(奈良市)。重さ約4.5キロで、1回の充電で約4時間動く。作業者の負担を最大で10キロ分減らす仕組みで、特に作業で痛めやすい腰付近の負担が和らぐという。
24日には輸入された荷物を木製パレットの上に次々と運ぶ様子が報道陣に公開された。作業員の井上育子さん(39)は「これまではコルセットを腰に巻いていたが、着けなくても楽に荷物を運べる」と話した。
パワードウエアをめぐっては、日航も今年2月から羽田、成田両空港で使用している。関西エアポートでも6~7月に実証実験を行い効果が見込めると判断し、4台導入することにした。同様の装着型ロボットは、農作業や建設現場向けにも販売されている。