関西電力の八木誠会長や岩根茂樹社長ら役員が高浜原発が立地する福井県高浜町の元助役から資金を受け取っていたとされる問題で、八木氏は27日朝、大阪府内で報道陣の質問に答えた。金品を受け取ったのかという問いに対して「個人的なことについては答えられない。午前中に社長が会見をするのでそこで聞いてください」などと話した。
関電は同日午前11時、大阪市内で岩根茂樹社長が記者会見を開く。事実関係などを説明するとみられる。
平成29年までの7年間、関電の八木氏、岩根氏、豊松秀己元副社長を含む役員ら6人が、関電高浜原発が立地する福井県高浜町の元助役、森山栄治氏(今年3月に90歳で死亡)から、計約1億8千万円の資金を受け取っていたとされる問題が金沢国税局の税務調査で浮上。八木氏は26日夜、産経新聞の取材に対し、「森山氏には、(関電の)原子力事業本部長時代に地元の名士として面識があり、儀礼上のお付き合いがあった。(平成22年に)社長になって以来、お目にかかっていない」と話していた。