関電金品受領問題会見詳報(8完)

「ゆゆしき事態」菅原経産相発言に岩根社長は「厳粛に捉えている」 (3/3ページ)

 岩根社長「現時点ではしていません。必要に応じてします。各社と協力して、電事連の課題を解決していきたいと考えています」

 --処分者まで出たのに公表しなかった理由は何か

 《岩根氏は視線を落とし、机上の用紙を読み上げる》

 岩根社長「ある特定の人物から金品を渡され、返却の機会をうかがい、一時的に保管していたもので、儀礼のもの以外は返却しています。当該企業に対して社内のルールを守り、適切に対処しています。(物品を)渡されたこと、個人の管理下にしたのは非常に不適切でした」

 --質問の答えになっていない

 岩根社長「現在、再発防止に取り組んでいます」

 --改めて、公表しない理由について

 岩根社長「基本的に違法な行為ではなく、不適切行為だったので、社内で処分を行いました」

 --検察などが捜査する可能性があるが、関電としてどう対応するのか

 岩根社長「現時点でそういう話になっていませんが、もしそうなれば、真摯に対応したいと思います」

 --関電発注事業の費用が建設会社、森山氏、そして関電役員に流れた。利用者の電気料金が役員に還流した形だが、それでも公表しなかった判断は、いま振り返るとどう思いますか

 岩根社長「ご迷惑をおかけし、大変申し訳ございませんでした」

 《岩根氏ら関電の3人が座ったまま頭を下げる》

 岩根社長「違法ではなく、不適切な行為で、再発防止策を行っています。今後、今回のプロセスが妥当だったか検討します」

 《午前11に始まった会見は、午後0時20分過ぎに終了。関電の3人は起立して約10秒間、頭を下げた。岩根氏は退出する前にも再び深々と頭を下げた》

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