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アマゾン、米年末商戦に新製品 音声ウエアラブル端末参入

 米インターネット通販大手アマゾン・コムは25日、声で操作できるウエアラブル端末に米国で参入すると発表した。音声認識機能を備えた人工知能(AI)サービス「アレクサ」に対応した新製品で、米国で販売する。年末商戦で競合のグーグルやアップルに対抗する。

 無線イヤホン「エコーバッズ」は129.99ドル(約1万4000円)。米ボーズの騒音を打ち消す機能を搭載した。日本での販売は未定。眼鏡型端末や指輪型端末も試験販売する。スマートフォンとつないで使う。

 日本でも扱う音声AIスピーカーの新製品も発表した。音質に優れ、重厚感のあるサウンドを楽しめる「エコースタジオ」は2万4980円。26日から予約を受け付け、12月5日に発売する。新型「エコー」が1万1980円、時計を搭載した「エコードット」は6980円で、両製品とも10月16日に発売する。

 音声AIスピーカーをめぐっては、利用者の知らないうちに会話の一部を分析していたことが報じられ、プライバシー侵害への懸念が強まっている。アマゾンは対策の一環として、利用者が一定期間後に自分の音声の記録を自動的に削除できる新機能を発表した。日本では年内に始める予定。

 アマゾンの端末責任者のデイブ・リンプ氏は25日の発表会で「プライバシー(保護)は、エコー端末とアレクサの大原則だ」と強調した。ただウエアラブル端末を強化する戦略について、ミシガン大のフロリアン・シャウブ助教授は「マイクが、より人に近づくことになる」として、プライバシー侵害への懸念を助長しかねないとみている。(シアトル 共同)

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