富士フイルムは、病院向けの医療情報システムを手掛ける横河電機の子会社「横河医療ソリューションズ」(東京)の全株式を9月30日付で買収し、完全子会社にしたと発表した。ITを活用した医療関連事業を強化する。買収額は非公表。横河医療ソリューションズは、エックス線画像などを管理したり医師や技師の業務改善を支援したりするシステムに強みがあり、国内の大学病院などに販売してきた。富士フイルムは人工知能(AI)で病気の兆候などを分析する画像診断技術を持っており、横河医療の技術を組み合わせて新たなサービスの提供を目指す。