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栃木のガス火力発電所、神戸製鋼所が運転開始

 神戸製鋼所は1日、栃木県真岡市に建設していたガス火力の真岡発電所1号機が完成し、営業運転を開始したと発表した。火力発電では国内初の内陸での大型設備となり、発電規模は62万4000キロワット。発電した全量を東京ガスに供給する。同じ規模の2号機が2020年前半に稼働予定のほか、神戸市の石炭火力発電所も増強する計画。

 神戸製鋼は、本業の鉄鋼事業が原材料費や輸送費の高騰などで収益力の低下が目立つ。一方、発電事業は供給先企業と長期契約を結んでおり、安定的な収益が見込まれている。

 電力事業は02年に神戸市の神戸製鉄所内で、石炭火力発電の営業運転を始めたのが皮切り。神戸発電所1、2号機の計140万キロワットが稼働中で周辺地域に供給されている。神戸製鉄所内ではさらに計130万キロワットの発電規模を持つ石炭火力発電所2基も建設中で、神戸、真岡を合わせた6基全てが稼働すれば、発電規模は計約395万キロワットとなる。

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