JR東日本は1日、同社のインターネット予約サービス「えきねっと」で不具合が生じ、全国の駅に設置している指定席券売機で同日早朝から、予約していた切符が発券できないトラブルが起きていると明らかにした。正午すぎに復旧した。
JR西日本やJR北海道と共同運行する北陸新幹線、北海道新幹線の駅でも同じ不具合が起きた。
JR東によると、えきねっとの約1180万人(8月末時点)の会員のうち、1日午前10時時点で、事前に切符を予約していたのは約2万9000人。システムの定期的な更新の際にソフトウエアに不具合があったのが原因で、消費税増税に伴うシステム変更とは無関係という。
システム変更のため、9月30日は午後11時半ごろから全ての指定席券売機の稼働を停止。1日午前5時半に各駅で再起動した際に不具合が起きた。えきねっと事前予約以外の切符購入に不具合は確認されていないという。
JR東京駅では、えきねっとのトラブルを伝えるアナウンスが流れ、急遽(きゅうきょ)窓口に並んだ人も多かった。仙台に向かうところだった千葉県船橋市の男性会社員(50)は「えきねっとを利用している人は多いので、影響は大きい」と話した。
出張先から京都市に帰るためJR金沢駅を利用した会社員、林慎介さん(49)も券売機で発券されなかったため、みどりの窓口に駆け込む羽目に。「こんなことでは困る」と話していた。