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セキュリティ面での不安が露わに 入店は顔認証で「完全無人ローソン」潜入調査 (2/3ページ)

 無人のため、もちろん会計はセルフレジで行うことになるが、セルフレジのUIは良好で、次に何をするべきなのかが明確に表示されるため、支払い時のストレスもなし。セルフレジに備え付けのバーコード読み取り機の精度も、これに一役買っているだろう。

 また、もう1つの入店方法である顔認証でも入店してみることにした。インターホンのような装置に自分の顔を読み込ませると、自動ドアが開く。認証の精度は比較的高いようで、顔を読み込ませて1秒程度で自動ドアが開く。深夜の氷取沢町は人通りも少なく、もちろん店舗にも人はいない。入店から退店まで、誰とも会うことはない。

 入り口で利用方法がわからず引き返す利用者も

 JR赤羽駅などで行われていた「無人コンビニ」のテストはまさに“実験”といった様子で、警備員に加えてJR側の職員などがワラワラと店舗を囲んでいたことを考えると、ローソン氷取沢町店での運営は、かなり実用に即した仕様だといえる。

 私は2時間以上店舗に滞在していた。報道では店員が待機していると書かれていたが、店員が出てくる様子は全くなく、入り口で利用方法がわからず引き返す利用者もいた。

 これを「冷たい」と捉えることも可能だが、無人コンビニが実装されれば、最小限のエネルギーで運営が可能になるため、働き手がない地方都市などでもコンビニが運営可能になったり、過労死が減少するかもしれない。社会のため、あえて実践的なテスト運営を行うローソンの気概を私は感じた。

 ただし、セキュリティ面での不安要素も見つかった。

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