アサヒビールは7日、傘下のニッカウヰスキーが、2021年までに北海道余市町の「余市蒸溜所」と仙台市にある「宮城峡蒸溜所」のウイスキーの生産設備を増強すると発表した。22年以降、原酒の生産量を2割増やす。
投資額は合計で約65億円。ハイボール人気などを背景とした国内の消費の増加と、海外での日本ウイスキー人気による原酒不足に対応する。
両蒸留所ではウイスキーたるの貯蔵庫をそれぞれ1棟増やす。余市蒸溜所では蒸留器で生産した原酒をたるに詰めるタンクなどを増設。勤務態勢も20年以上ぶりに昼夜間の2交代制にする。宮城峡蒸溜所は蒸留工程を一部自動化して効率化を図る。
ニッカは14年以降、原酒不足で「余市」や「竹鶴」のほか「宮城峡」の一部商品で出荷制限などが続いている。設備増強により、34年までに安定供給を目指す。
ウイスキーは原酒をたるに詰め、5年や10年といった長期間にわたって熟成させた後、原酒を混ぜて味を調える。このため出荷量を急に増やせず、需要に追い付かない状態が続いている。