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電子移動で電流発生 電池の仕組みとリチウムイオン電池の特徴、Q&Aで

 電池の仕組みとリチウムイオン電池の特徴をまとめた。

 Q 電池とは

 A 化学反応で電流を取り出す装置。物質が持つ化学エネルギーを電気に変換して機能する。電気をためたものではなく、反応で電気を起こしている。

 Q 基本的な仕組みは

 A 電池は電気を通す性質を持つ物質「電解質」に、正極と負極になる2枚の異なる金属の板を入れた構造。負極の金属は電解質に溶けやすく、溶けると電子という粒ができ、導線を通じて正極に移動する。この電子の移動で電流が発生し、電気が起きる。

 Q 使い切りの電池と充電池の違いは

 A 使い切りの電池(一次電池)は電解質に溶けると再生できない金属が使われている。充電池(二次電池)は充電器にセットすると、電気を使うときとは逆の反応が起き、負極の金属を再生する形で充電が行われる。化学反応が起きる前の状態に戻すのだ。

 Q なぜリチウムイオン電池が普及したのか

 A ほかの充電池に比べ、同じ大きさで数倍のエネルギーが出るので小型で軽く済み、携帯電話などの持ち運ぶ機器の電源に適しているからだ。しかも高い電圧が得られる。多数回の充放電ができ寿命が長いことや、使わずに放置することで起きる放電も少ないのが利点とされる。

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