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「CEATEC2019」開幕 787の企業・団体が出展 海外発信を強化

 最新の家電・ITの展示会「CEATEC(シーテック)2019」が15日、千葉市の幕張メッセで開幕した。平成12年に始まって以来20回目となる今回は、昨年の725を上回る787の国内外の企業・団体が出展し、最先端の人工知能(AI)やモノのインターネット(IoT)の技術を披露。18日までの4日間で16万人の来場者を見込む。

 オープニングセレモニーで、主催団体の一つである電子情報技術産業協会(JEITA)の遠藤信博会長(NEC会長)は「CEATECを海外のさまざまなプレーヤーとつながっていく場とし、日本の強みである政策、産業、技術、海外とつながる力を実感してもらいたい」と述べた。

 今年のCEATECは、高度な先進技術の導入で社会課題を解決する「ソサエティー5・0」の実現に向け、会場内に近未来都市エリアを設けたのが特徴。これらの展示を通じて、従来の家電新製品の見本市との位置づけから、AIやIoTなども含めた総合展示会への脱皮を目指す。

 ソフトバンク子会社のSBドライブ(東京)が運転ハンドルのない自動運転バスを会場周辺の公道で走らせるのも「ソサエティー5・0」を体感できる特別企画。同様の自動運転バスが大規模な展示会で導入されるのは国内初で、8人まで乗車でき、時速18キロ程度で会場周辺の公道を約15分間走行する。

 また、昨年までの名称の「CEATEC JAPAN」から「JAPAN」を外し、グローバルに発信するイベントであることを強調。米国や中国、台湾、ロシア、スイスなど24カ国・地域の250企業・団体が出展している。昨年7千人を超える学生が来場したことから、会場内に企業トップや内定者と学生が交流するラウンジも新設した。

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