はごろもフーズ(静岡市清水区)は15日、後藤佐恵子常務(44)が同日付で社長に昇格する人事を発表した。池田憲一社長(42)の体調不良による交代で同日開かれた取締役会で決議された。後藤氏は康雄会長の長女で、同社としては6代目にして初の女性社長となる。
後藤氏は池田氏が強く押し進めてきた中期経営計画を引き継ぎ、安心・安全な製品作りやブランド販売戦略の強化などを「全社を挙げて注力する」と意気込んだ。2児の母として育児をしながらの社長業となるが、「食品メーカーの経営者が母・女性であるのはプラス面も多い」と強調。「働く母親としての視点も大切にし、生活者から選択され続ける商品を供給できる会社を目指す」と展望を語った。
後藤氏は慶応大経済学部を卒業後、平成9年味の素に入社。16年はごろもフーズに移り、常務取締役サービス本部長、常務取締役経営企画本部長などを歴任した。池田氏は同日付で特別顧問に就任した。