かんぽ生命保険は16日、不適切販売問題を受けて実施している全契約者約1900万人(約3000万件)への書面での調査について、約6万人分に発送漏れが判明したと発表した。書面の発送を先月20日に完了したと発表していたが、発送データの作成工程で作業に誤りがあったという。該当する契約者には今月23日に書面を発送する。
かんぽ生命は乗り換えなどで不利益を被った疑いがある契約者への「特定事案調査」とは別に、全契約者を対象に意向に合った契約を結んでいるかを確認する「全件調査」を進めている。契約者の意向を2、3質問して返信用はがきを投函(とうかん)してもらう内容だが、先月27日時点で返信は約68万件にとどまる。年内をめど調査に完了のめどをつけ、報告書をまとめる予定としている。