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台風損害を補填「キャンセル保険」 ラグビー組織委も救われる (2/2ページ)

 ラグビーW杯でも11年ニュージーランド大会で“活躍”。その年に起きたカンタベリー地震の影響でクライストチャーチの試合会場の変更が余儀なくされ、他会場に試合を移した収入減を補填したことがあった。

 大イベントに必須

 大規模イベントでは通常、天候不順、自然災害、テロや交通機関の運航停止、停電などに備えて保険に加入している。

 20年東京五輪大会のゴールドスポンサー、損害保険大手の東京海上日動火災保険のホームページには1964年東京大会当時、同社が関わった損害保険の内容の記載がある。「ヨットレース巡視艇の船舶保険」「組織委員会借り上げ乗用車の自動車保険」や「マラソン選手の傷害保険」「選手村の食中毒の賠償責任保険」など内容は多岐にわたる。

 今、大イベントに興行中止保険は必須といわれる。2012年ロンドン大会は保険金額が13億4600万ドル(現在のレートで約1400億円)だった。昨今のリスクの多さから金額は大幅に上昇した。自然災害が少なくない20年東京大会はどうなのか。台風が損害保険とスポーツイベントとの関係の深さを思い出させてくれた。

                   

【プロフィル】佐野慎輔

 さの・しんすけ 1954年生まれ。富山県高岡市出身。早大卒。産経新聞運動部長やシドニー支局長、サンケイスポーツ代表、産経新聞特別記者兼論説委員などを経て2019年4月に退社。笹川スポーツ財団理事・上席特別研究員、日本オリンピックアカデミー理事、早大非常勤講師などを務める。著書に『嘉納治五郎』『金栗四三』『中村裕』『田端政治』『オリンピック略史』など多数。

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