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フェイスブック、米認可までリブラ発行せず 米財務長官「時期尚早」

 【ワシントン=塩原永久】米交流サイト大手フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は22日、暗号資産(仮想通貨)「リブラ」について、米当局から認可を得られるまで全世界で発行しない方針を明らかにした。23日の米下院金融委員会での証言に先立ち、証言内容を書面で公表した。同日の公聴会では2020年前半の発行計画の遅延を認める公算が大きくなった。

 ムニューシン米財務長官が22日の下院の公聴会で、フェイスブックが目指す20年前半のリブラ発行は「時期尚早だ」と述べ、早期の事業化に反対する立場を強調していた。

 ムニューシン氏は、リブラにはマネーロンダリング(資金洗浄)など不正流用の防止策が求められると指摘。発行の条件として、いくつかの「根本的な課題」を解決する必要があると述べた。規制当局として時期尚早との考えをフェイスブック側にも直接伝えた。

 一方、ザッカーバーグ氏は証言書面で、大規模な個人データ流出問題を起こしたフェイスブックへの不信感が根深いことを念頭に、「リブラの決済システムの始動にフェイスブックは関与しない」とした。

 ザッカーバーグ氏は「管轄が異なる30以上の規制当局者と会談した」と明らかにし、各国当局と連携して事業を進める方針を重ねて強調した。一方、「中国が数カ月内に同様の事業に乗り出すべく迅速に動いている」と述べ、米政府に国際的な競争に乗り遅れないよう対応すべきだと迫った。

 ワシントンで先週開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では、「不正利用や消費者保護のリスクに適切に対処」する準備が整わない限り、リブラの発行をG20各国が認めないとする合意文書をまとめた。

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