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RONI WORLD/ドゥマン 店舗型アパレルの苦境が続く

 店舗型アパレルの苦境が続く

 ▼RONI WORLD RONI WORLDは10月11日、破産申請を弁護士に一任した。

 同社は2015年4月に民事再生法を申請した別会社から子供服ブランド「RONI」の営業権を譲受し、子供服の企画、販売を手掛けていた。

 「東京ガールズコレクション」や「ガールズアワード」への参加などで知名度を高め、全国のファッションビルなどに出店し、17年1月期には売上高約5億円をあげていた。

 一方で、同期に9520万円の最終赤字を計上。18年1月期には売上高が約3億5000万円に落ち込むなど厳しい経営となっていた。

 その後、子供服ブランド「BANANA CHIPS」の営業権を別会社から譲り受け、店舗やオンラインなどで販売していた。

 しかし、今年に入り、名古屋、福岡、埼玉などの店舗を相次いで閉鎖。10月には東京・お台場の店舗も閉店した。新宿店のみで営業を行っていたものの限界に達し、今回の措置となった。

 ▼ドゥマン ドゥマンは10月7日、東京地裁から特別清算開始決定を受けた。

 東京証券取引所1部上場のインフォコム(東京都渋谷区)の連結子会社として食品のeコマース事業を展開していた。運営していたEC(電子商取引)サイト「オーガニックサイバーストア」はグルメ食品関連のサイトとして知名度があり、オリジナルシュークリーム「濃厚ミルクシュー」のヒットなどでも知られ、2015年1月期は売上高13億6000万円をあげていた。

 しかし、サイト運営に伴う資金負担などから採算がとれず赤字経営が続いていた。他社サイトとの競合やコストアップなど事業環境の悪化が続くなか、19年5月末をもって同サイトを閉鎖し、清算業務に移行。8月5日、株主総会の決議により解散していた。

【会社概要】RONI WORLD

 ▽本社=東京都港区

 ▽設立=2015年8月

 ▽資本金=5000万円

 ▽負債額=精査中

【会社概要】ドゥマン

 ▽本社=東京都渋谷区

 ▽設立=1995年9月

 ▽資本金=1億円

 ▽負債額=4億8726万円

 〈チェックポイント〉

 RONI WORLDは赤字が続き、急速に業容を縮小していた。2019年のアパレル小売業の倒産は前年を上回るペースで推移し、業界では大手婦人服ブランドの店舗閉鎖や海外ファストファッションの日本撤退など、暗い話題も相次ぐ。勝ち組負け組が鮮明となるなか、店舗型アパレルの苦境が続いている。

 ドゥマンが手掛けていたECサイトはグルメ食品専門の草分けとして知られていたが、採算ベースに乗せることができなかった。成長著しいEC市場でもスケールメリットをいかした大手の寡占が進展。中堅規模以下ではシステム維持費や配送料の負担などがネックになり、コストアップが深刻化している。(東京商工リサーチ常務情報本部長・友田信男)

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