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成田空港、初の運用延長 騒音懸念も

 成田空港が27日からの冬季ダイヤで、これまで午後11時までとしていた滑走路の夜間運用を1時間延長し、翌午前0時までとした。延長は昭和53年の開港以来初めて。成田の国際競争力を高めるために千葉県や周辺自治体、国土交通省、成田国際空港会社(NAA)の4者が合意した機能強化計画に基づくもので、A、B2本ある滑走路のうちA滑走路が対象。

 NAAによると、冬季ダイヤでは午後10時以降の発着は昨年冬と比べ44回増え、計126回となる。この時間帯の新規就航は貨物1便だけで、ほとんどが既存便の時間繰り下げ。NAAの田村明比古社長は「窮屈な中、組んでいたスケジュールに自由度が増した」と強調する。

 反対闘争を経て開港した空港は内陸に位置し、運用時間が長年午前6時~午後11時で維持されてきた。計画では、今後3本目の滑走路を建設し、最終的に空港全体の運用時間をさらに1時間半延ばして午前5時~翌午前0時半とする。

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