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LINEの1~9月期決算は最終赤字339億円 先行投資が膨らんだ影響

 LINE(ライン)が30日発表した令和元年1~9月期の連結決算(国際会計基準)は最終損益が339億円の赤字(前年同期は60億円の赤字)だった。スマートフォン決済「LINEペイ」で利用者を増やすために大規模なキャンペーンを実施し、先行投資がかさんだことなどが響いた。

 売上高にあたる売上収益は前年同期比10.2%増の1667億円。LINEアプリ内に表示するディスプレー広告の売り上げが約3割伸び、企業や新商品の販促やキャンペーンに使う公式アカウントの開設件数も増えたことが寄与した。

 営業損益は275億円の赤字(前年同期は67億円の黒字)だった。スマホ決済をめぐっては新規参入が相次ぎ、顧客獲得競争が激しさを増す中、5月にはLINEペイで利用者同士が1千円相当を送り合えるようにして総額300億円を顧客に還元する大規模なキャンペーンなどを実施し、販促費が膨らんだ。

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