来年5月から予定されていた宇宙飛行士、星出彰彦さん(50)の国際宇宙ステーション長期滞在が、米航空宇宙局(NASA)の飛行士に交代となったことが29日、分かった。当初計画通りなら、東京五輪・パラリンピックの大会期間中のステーション滞在となるため、星出さんは宇宙から大会を応援することを検討していたが、実現は厳しくなった。
米企業2社が取り組む新型の有人宇宙船の開発が遅れている影響で、関係国が滞在要員を再調整した結果という。
関係者によると、新宇宙船の開発遅れに伴いステーションに滞在する飛行士数が減る恐れが発生。米国の飛行士がゼロになるのを回避するため、NASAが星出さんの搭乗枠を米国の飛行士に割り当てるよう提案し、関係国が合意した。
星出さんは来年5月ごろロシアのソユーズ宇宙船でステーションに向かい、半年滞在して船長を務める予定だった。(共同)