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南海ラピート台車交換費用は2億円 日韓悪化で乗車数減少も

 南海電鉄は31日、大阪・難波から関西国際空港を結ぶ特急「ラピート」で8月以降相次ぎ発覚した台車亀裂問題をめぐり、計画している全6編成のモーター付き台車、計36台の台車交換費用が、約2億円にのぼるとの見通しを示した。交換時期は「メーカーとの調整もあり、現時点では未定」(南海電鉄幹部)としており、それまでは補修などで対応する。

 同日大阪市内で開催された決算会見で明らかにした。南海はまた、4~9月の6カ月間のラピートの乗車人数が、前年同期より約7万人少ない約170万人だったとも明らかにした。ただ、台車亀裂問題による利用者離れではなく、「日韓関係の悪化が主要因」(同)と分析している。

 ラピートは、韓国での人気が特に高かったとし、韓国人訪日客の激減がラピートの乗車人数にも影響を及ぼしたとしている。ただ中国人客の増加などにより、ラピート以外の急行を含む空港線全体の利用人数は増加した。

 この日発表された南海の令和元年9月中間連結決算は、売上高が前年同期比3・6%増の約1168億円、最終利益が同9・1%増の約133億円で、増収増益だった。

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