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日本フルードパワー工業会 油空圧、AIなど情報化対応着実に

 日本フルードパワー工業会会長・石川 孝さん(58)

 --油空圧機器市場の現状をどうみるか

 「油圧機器の出荷額は、建設機器向け、産業機器向けが世界的な景気減速の影響を受けて弱含みな面もみられるが、堅調に推移している。空気圧機器は用途が幅広く、半導体の製造などにも使われているため、中国やアジアの景気減速の影響を受けている。油圧機器よりも需要は弱含みだ。しかし、半導体業界はほぼ底を打ったとの見方もある。そういう意味では今後、市場環境がさらに悪化していくとは考えにくい」

 --会長就任から2期目となるが、工業会としての当面の重点施策をどう考えるか

 「油空圧は歴史があり裾野の広い産業でもある。技術的には長い時間をかけて積み上げられた面があり、幅広く産業界の要求に対応してきた。一方、顧客である産業界は大きく変化してきている。われわれは技術の本流を見据え、一過性の動きに振り回されることなく産業界の発展を支えていきたい。工業会としては、そのための技術動向や産業の方向性を会員企業に発信し、新たな需要開拓のヒントになるような動きについても情報共有していきたい」

 --今後の油空圧機器業界の課題や展望についてどう考えているか

 「人工知能(AI)やモノのインターネットといわれる『IoT』などに代表される情報化への対応を着実に進める必要がある。それとともに、今後は顧客企業と協力して新たな価値創造にも取り組んでいくべきだろう。そのためには人材の確保や育成が重要となる。一般の消費者の目に直接触れることの少ない産業だが、次代を担う若い人たちにその存在や役割、未来を伝え、産業としての魅力を感じてもらえるような取り組みや努力を続けていきたい」

                  

【プロフィル】石川 孝

 いしかわ・たかし 1984年、川崎製鉄(現JFEスチール)入社。2003年、千葉製鉄所熱延工場長。BOCエドワーズ(現エドワーズ)生産本部長、クロダニューマティクス社長を経て09年、TAIYO社外監査役。専務を経て14年社長(現職)。18年から日本フルードパワー工業会会長。宮城県出身。

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