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銚子漁港でサンマ初水揚げ 昨年より1カ月半遅れ

 千葉県銚子市の銚子漁港で1日、サンマが今年初めて水揚げされた。記録的な不漁の中、昨年より1カ月半遅れの初水揚げ。同漁港でサンマ船の初入港が11月になるのは異例という。この日は地元漁船を含む3隻が計222トンを水揚げし、市場はようやく訪れた「秋の味覚」を求める仲買人で活気にあふれた。

 水揚げした同市漁協所属のサンマ棒受け網漁船「第1太幸丸」(199トン、17人乗り組み)の小子内(おこない)照治漁労長(59)によると、同船は先月27日から29日まで北海道根室市の東方沖約350キロの海域で漁獲したサンマを、2日間かけて銚子漁港まで運んだ。

 今季のサンマ漁は記録的な不漁が続いたが、10月下旬になって北海道沖で漁獲が増えてきた。小子内漁労長は「北海道の港はサンマ船で混み合い、値段も安くなってきた。地元の銚子なら少しは高値が付くかと期待している」と話した。また、銚子漁港では例年9~10月にサンマの初水揚げを迎えるが、11月までずれ込んだことについては、「何十年もサンマ漁をしている乗組員も『こんな年はない』と言っている」と述べた。

 この日水揚げされたサンマは130グラム前後の中型や小型が9割を占め、市場では1キロ当たり350~150円で取引された。サンマの一部は3日に銚子漁港で開催される「銚子港水産まつり」で即売されるほか、つかみ取りや炭火焼き体験にも使われる予定。

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