来年夏に本格開業する東京・池袋の複合商業施設「ハレザ(Hareza)池袋」の中核施設となる「豊島区立芸術文化劇場(東京建物ブリリアホール)ホール棟」と「としま区民センター」が1日、開業した。ホール棟には客席数1300のホールなど4つの劇場が入り、「国際アートカルチャー都市」をめざす同区の文化発信の地となる。
1日に行われた開業セレモニーでは、高野之夫区長が「文化の力は無限。新たな豊島区を作っていきたい」とあいさつ。ミュージカルなどで活躍する女優の島田歌穂さんが、ピアニストの島健さんらの伴奏で記念コンサートを行った。同区に住んでいたこともあるという俳優の石丸幹二さんがスペシャルゲストで花を添えたほか、芸人の斎藤司さん、ゆりやんレトリィバァさん、声優の蒼井翔太さんらを招いた記者発表会も行われた。
ハレザ池袋は池袋駅東口の豊島区旧庁舎、豊島公会堂跡地にオフィスや劇場、公園、映画館などを整備する区と東京建物、サンケイビルによる再開発事業。映画館が入る「ハレザタワー」が来年完成し、来年7月から本格開業する。駅西口地区の再開発も進められており、16日には池袋西口公園に野外劇場がオープン。アニメやゲームに特化した劇場など多様な文化施設の集積により、駅周辺に人を呼び込む計画だ。