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ソフトバンク、「AI農業」海外で本格化 コロンビアで実証実験

 国内通信大手のソフトバンクは、人工知能(AI)やビッグデータなどテクノロジーを使った農業ビジネスを海外で本格化する。ワイン向けブドウの栽培など国内で培ったノウハウを生かし、まずは南米コロンビアでのコメ作りから始める。

 同社は11月、コロンビアでのコメ作り事業にAIを搭載した農業向け機器「e-kakashi(イーカカシ)」を投入する。コロンビアでは2017年から試験導入してきており、本格的な実証実験に初めて踏み切る。

 少ない水量と肥料での栽培を目指しており、精米会社や農家と協力し、早期の商用化につなげたい考えだ。同事業には、米州開発銀行グループの研究所が200万ドル(約2億1700万円)拠出している。

 事業を主導するIoT技術戦略統括部の戸上崇氏はブルームバーグの取材で、コメの年間消費量が多いコロンビアに加え、ブラジルやアルゼンチン、ペルーなどでも花やサトウキビ、トウモロコシ、アボカド、バナナの栽培に着手したいと述べた。農業参入によるソフトバンクの収益効果や市場規模についてはコメントできないとした。

 環境や気象など可視化した農業データを効率的な栽培に生かすイーカカシは、ソフトバンク子会社のPSソリューションズ(東京都港区)が15年10月に販売を開始。国内では長野県安曇野のサッポロビールのブドウ園に導入され、高品質のワイン造りに活用されている。

 ソフトバンクでは現在、戸上氏のほか7人の社員がAI農業の開発に携わる。横浜市でAIを使ったチョコレート色や黒を含む7色のパプリカなどの栽培に取り組み、江戸時代から続く農家と同じ条件で生育過程を比較する実験も実施した。液肥の混合装置やハウスの窓開閉モーターの導入などを通じ、AI農業にも一定の優位性が認められたという。(ブルームバーグ Takahiko Hyuga)

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