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はやぶさ2、あす小惑星出発、地球に帰還へ

 探査機「はやぶさ2」が地球への帰還に向け、13日に小惑星「リュウグウ」を出発する。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が12日明らかにした。東京五輪閉幕後の来年末、6年ぶりに地球へ戻る。

 小惑星での任務を既に完了しており、出発後はイオンエンジンを噴射して約10億キロを飛行。リュウグウで採取した物質を納めたカプセルが地球の大気圏に突入してオーストラリアの砂漠に落下、回収する。

 はやぶさ2は平成26年、地球を出発。約32億キロを飛行して昨年6月にリュウグウに到着した。物質を採取して太陽系の成り立ちや生命の起源を探るため、着地を2回実施し、いずれも成功。今年2月の着地で地表の物質を、7月の着地で世界初となる地下の物質を、それぞれ採取できた可能性が高いとみている。

 4月には機体から分離した装置を上空で爆発させ、人工クレーターを作って地下の物質を露出させる難度の高い任務を実施した。

 昨年9月以降、日欧の小型ロボット計4機も投下。日本のロボットは地表に到達後、自動でジャンプし、重力が微小な天体における世界初の移動に成功するなど、多くの成果を挙げた。

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