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抗ウイルス加工普及へ販促 クリーニング店ニック、クーポンやEC活用

 インフルエンザなどの感染症予防に気を使う季節を迎え、クリーニング店チェーンのニック(東京都町田市)は、衣服からのウイルスや菌の感染を防ぐ「VB(ブイビー=ウイルス・ブロック)加工」の認知度を高める販促活動に乗り出した。今月から店頭などで200円引きクーポンを配布し、来月からは電子商取引(EC)による全国展開を始める。

 VB加工は、おしぼりのレンタル・企画開発を手がけるFSX(東京都国立市)と共同で開発した。元々は常に湿っていて雑菌やカビが繁殖しやすいおしぼりのためにFSXが開発した特許技術で、乾いた衣類への展開を目指し約1年かけて手法を確立した。ドライクリーニングの最終工程でVB加工を施すと、衣服の表面についたウイルスや菌の活動を抑制、衣類からの感染予防が期待できる。

 8月からチェーン店でVB加工サービスの提供を開始。料金はジャケットやパンツなど短い物は500円(クリーニング料金は別)、コートやワンピースなど長い物は700円(同)。日本初のサービスとあって「当初はスタッフが説明してもVB加工を求めるお客さまはほとんどいなかった」(薄井純子取締役)という。

 そこで秋口まではカビへの提案が効果的と判断、冠婚葬祭時に数時間だけ着てそのままクローゼットにしまいがちなフォーマルウエアのケアとしてVB加工によるドライクリーニングを提案。その甲斐あって前月の2倍の点数を預かる店舗も現れたという。

 一方で、認知度向上に向けた販促活動にも着手。ウイルスへの関心が高まる12月に照準を合わせ、通常料金の200円引きで抗ウイルス・抗菌を訴求。クーポンも別途添付してインフルエンザ対策について書かれた短冊を今月から店頭で配布。ホームページ上でも短冊とクーポンを掲載、来店時に携帯電話から画面を提示すると値引きをしている。

 またポスティングチラシや店外ポスターなどでもアピール。12月までの2カ月間で400点の利用を目指す。同月からはさらにECサイトを用意、全国にVB加工の利用を呼び掛ける。薄井氏は「カビとインフルエンザで得られた実店舗のノウハウを生かす」と意気込む。

 同社は「美しさをよみがえらせる」をミッションに掲げ、これまでの「汚れたから洗う」クリーニングから「お気に入りをキレイに長く着る」ファッションケアを目指している。今年が創業70周年で横浜市、相模原市を中心に13店舗を運営。全店に国家資格のクリーニング師が21人常駐し、お客さまの相談に乗り、要望に応える職人かたぎのチェーン店を展開している。

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