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Zホールディングス、LINEの経営統合合意会見での両トップの主な発言

 経営統合合意について18日、記者会見したZホールディングスの川辺健太郎社長とLINEの出沢剛社長の主な発言は以下の通り。

 川辺氏「対等の経営統合で、日本、アジアから世界をリードするAIテックカンパニーを目指す」

 出沢氏「強い危機感と共通の志が背景。インターネット産業は勝者総取りになる構造で、現状は一緒になっても米中のネット大手とは桁違いの差がある。あらゆる産業の電子化が進むなか、国力や文化の多様性まで影響を及ぼす危機感だ」

 川辺氏「労働人口や社会全体の効率の減少、防災減災など、日本固有の課題をテクノロジーで解決したいとの志が一致した。海外に対抗するポイントがAI。データも、日本法令に基づいてしっかり守る」

 --なぜ今か

 出沢氏「非常に激しい競争のなかで今、手をうって次のステージに進むべきだと考えた」

 川辺氏「数年前から新年会の席などで私から、大きなことをやろうと提案していたが、世界のネットは米中が席巻している。時間がない、というのが統合の判断をした一番の動機」

 --米中の巨大IT企業に比べての一番の強みは

 川辺氏「広範囲にわたるあらゆるサービスを、LINEのような共通したユーザー体験でつなげて最大化していける総合力だ。国産プラットフォームの選択肢を提供し、オールジャパンで協業も呼び掛けたい」

 --ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は協議でどんな役割をしたか

 川辺氏「ほぼ関与していないのが真実。9月に私から統合検討をプレゼンした際、『100%賛成だ、日本のためアジアのインターネットのためスピーディにやるべきだ』と言われたが関わりはこの1回限り。ただ、ユーザーのためになる統合でないと誰からも支持されない、大きな課題解決につながらないと意味がない、というアドバイスは繰り返しもらっている」

 --LINEの親会社のネイバーは一部影響力が落ちる面もあるが

 川辺氏「ネイバー社がある意味譲ってくださった。以前よりも株主価値、企業価値を最大化させていく」

 出沢氏「ネイバーはアジアのインターネットの将来を考えている会社。ソフトバンクも含め4社の思い、高い志が合致した」

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