LGBT(性的少数者)の従業員が働きやすい職場づくりを推進するため、関西に拠点がある企業が大阪市で集まり、意見交換した。役員や人事担当者ら約130人が参加し、多様な価値観を認め合うために「社員の意識改革が重要だ」などと訴えた。主催者によると、こうした会合が関西で開かれるのは初めて。
会合では、積水ハウスの伊藤みどり執行役員が登壇。同性パートナーを配偶者として認める自社の制度を紹介し「カミングアウトしなくても安心して働ける職場づくりを目指したい」と話した。
NTT西日本の炭谷正樹人事部長は「(意識改革のために)一過性でなく継続的に社内で発信し続けることが必要だ」と強調した。
当事者として参加した塩野義製薬の子会社に勤務する安田真富果さん(39)は「潜在的な性的少数者はどの企業にも存在する」と説明。企業側に利用しやすい制度の策定や風土の醸成を求めた。