トップは語る

ぐるなび 販促支援から経営サポート企業に

 ぐるなび社長・杉原章郎さんに聞く

 --インターネットでの飲食店の情報提供サービスが主業だが、競争環境は

 「今は三つどもえだ。クーポン、口コミのサービスが万能ではないし、それだけでは独り勝ちできない。ユーザー目線のインターフェースを用意し、メリットをきちんと提供し、飲食店が公平かつ簡便に選べる情報を掲載するという“原点”に返る戦いが起きると考えている」

 「ネットの飲食店予約は『今日・明日といった直前』『柔軟な人数設定』への対応を求めるニーズが高まっていて、“即予約席”を加盟店と共有して活用できる形づくりをしないといけない。ホテル宿泊予約のように、飲食店も客席在庫をオープン化した方が、良いメニューを提供するという本業に集中できる」

 --ぐるなびの強みは

 「就任後、全国20営業所を回ったが、加盟店の要望は実に多様で、営業員が裁量の一環で応えている。ノウハウを共通化してサービス提供しないのはもったいないと思った。外食産業を盛り上げたいと気概を持って加盟店と向き合うこうした営業員の存在が強みだ。より多方面で彼らを生かすことが会社が勝ち、生き残る術だ」

 --具体的には

 「インターネットを通じた販促支援企業から、飲食店の経営サポート企業へと進化する。店の運営にはさまざまな業務があり、現場で店を支援していくことがぐるなび型だ。例えば、中小の飲食店が個々に対応しきれない点にプラットフォームなどを作り、廉価で提供する。これこそネット(企業)の神髄だと思う」

 --(2018年に資本業務提携した)楽天との連携は

 「ID連携は170万IDまで進んでいるが、6速ギア車に例えると今はまだ2速。ぐるなび側のメディア改善を進めてから楽天への露出を高める」

【プロフィル】杉原章郎

 すぎはら・あきお 1996年慶応大大学院政策・メディア研究科修了。インターネットサービス会社起業を経て、97年楽天の共同創業者として参画。2000年楽天ブックス社長、12年楽天取締役常務執行役員。19年6月から現職。広島市出身。

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