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「雪の白馬」が通年山岳リゾートに脱皮 長野の野遊び施設、来春開業

 新潟県三条市に本社を置くアウトドア用品大手のスノーピークが来年4月、野遊びをテーマにした体験型の複合施設「スノーピークランドステーション白馬」を長野県白馬村に開業する。「雪の白馬」として知られるスキーシーズンだけでなく、春から秋までも含め、年間を通じて楽しめる「マウンテン(山岳)リゾート」への変貌を狙う地元と連携。国内外から集客し、初年度は約2億円の売り上げを目指す。 

 施設はJR大糸線白馬駅に近く、雄大な白馬三山の景色を望む場所に整備する。敷地面積は約9200平方メートル、建物の延べ床面積は約1400平方メートル。新国立競技場の設計にも携わった建築家の隈研吾(くま・けんご)氏が全体の意匠設計を担い、地元の木材などを活用する。

 敷地内は店舗、野遊び、イベントの3エリアで構成。店舗にはスノーピーク直営店が入り、キャンプ用品などの物販・レンタルを手掛ける。さらに、東京の高級日本料理店「神楽坂 石かわ」の店主で新潟県燕市出身の石川秀樹氏が監修するレストランと、スターバックスコーヒージャパンが出店。白馬村観光局インフォメーションも入居し、白馬観光や施設の予約などをサポートする。

 野遊びエリアでは、木のパネルを組み合わせたトレーラーハウス「住箱(じゅうばこ)」の宿泊やキャンプを楽しめる。イベントエリアでは地元産品の販売イベント、たき火の体験会などを催す。

 施設の開発・運営は、同社とスキー場運営の白馬観光開発が共同出資で設立したスノーピーク白馬(白馬村)が担う。投資額は未公表。白馬村は、地方創生推進交付金を活用して施設整備費の一部を負担する。地元は「白馬のゲートウエーにしたい」(白馬村観光局)と期待を寄せる。

 こうした施設をスノーピークが展開するのは初の試み。東京都内で8日に開いた発表会で、山井太社長は「スケール感のある大自然に加えて地元の熱意も高く、必ず世界のトップリゾートになると確信し、白馬への投資を決めた」と事業の成功と拡大に自信をのぞかせた。

 隈氏は「白馬の温かいコミュニティーに出合える開かれた施設」と設計の狙いを説明。スターバックスコーヒージャパンの水口貴文最高経営責任者(CEO)は「アウトドアでコーヒーを味わうセミナーも開きたい」と意欲をみせた。

 白馬山麓エリアは、昨冬シーズンの訪日外国人スキー客が前年比約11%増で過去最高の約37万人に上るなど、インバウンドの観光が伸びている。白馬村は企業などと連携した新たな施設を通じ、春から秋までの観光客を増やし、通年型観光地への脱皮を図りたい考えだ。

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