トップは語る

アズワン 研究者向けサービス事業、新たな柱に

 アズワン社長・井内卓嗣さんに聞く

 --業績が好調だ

 「理化学機器と産業機器の販売が堅調なほか、病院向けの消耗品販売も消費税増税の駆け込み需要で伸びた。2020年3月期の中間決算は売上高が前年同期比5.9%増の325億円、最終利益は同13.1%増の27億円となった。今期を最終年度とした現中期経営計画では目標を15億円上回る売上高715億円を見込んでいる」

 --主力のカタログ販売に加え、Eコマース(電子商取引)も伸びている

 「Eコマースは前年同期比約20%増と牽引(けんいん)役になっている。大手ユーザーの購買窓口と当社の専用サイトを直接つなぐ『集中購買システム』の導入件数は、今年9月末時点で187社と半年間で約30社増えた。顧客の要望に合わせて無償でシステムをカスタマイズする点が評価されており、昨今の働き方改革や人手不足も導入の追い風となっている」

 --来年、千葉市に大型の物流センターを開設する

 「将来的な売上高1000億円を目指す上で重要な拠点となる。来年5月の稼働予定で、延べ床面積は従来比約2倍の5万平方メートル超となる。物流システム機器に約50億円を投資し、自動化・ロボット化を推し進める」

 --今後の成長戦略を

 「従来は研究者向けの物販がメインだったが、研究者が本来の業務に専念できるよう支援するサービス事業を強化し新たな柱にしていく。研究者は予算や時間がないうえに、高価な研究機器の稼働率は低く“もったいない”といわれる。そのため、分析計測機器のレンタルや測定機器の校正、各種証明書の発行業務などの受託サービスをスタートさせた。サブスクリプション(定額制)の導入も検討している。きめ細かなソリューションを提供することで、当社の存在感を絶対的なものにしたい」

【プロフィル】井内卓嗣

 いうち・たくじ 関西大商卒。1991年日鉄商事(現日鉄物産)を経て、94年アズワン入社。2005年取締役、08年専務を経て10年から現職。東京都出身。

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