優れた新聞広告を表彰する「第58回ビジネス広告大賞」(主催・フジサンケイビジネスアイ)の授賞式が25日、東京・大手町のサンケイプラザで開かれ、企業関係者ら約300人が出席した。三菱電機の大賞受賞は2度目。この広告を制作したアイプラネットの深田勝也クリエイティブディレクターに記念の盾と副賞が贈られた。
三菱電機の広告は、LED(発光ダイオード)を制御することで照明器具ながら青空を模擬することが可能なライティング技術をテーマにしたもの。
受賞者を代表して登壇した深田氏は「この照明器具は地球上で青空ができるメカニズムをそのまま活用している。広告では、この照明が社会に貢献できるソーシャルグッドなものだということを表現した」と語った。
審査委員長の須藤春夫・法政大学名誉教授は「対象となった広告の多くが、商品などに新たな価値を付加しており、新聞広告の特徴をよく生かしていた。三菱電機の広告も、照明器具の枠を超え、青空を届けるという表現を通じて新たな価値を付加している。ビジネス広告の世界では、新聞を活用する余地がまだまだ残されていることを感じた」と評した。
審査は昨年10月から今年9月までフジサンケイビジネスアイ紙面に掲載された広告が対象で、7部門88作品の中から大賞を含む39賞が選ばれた。