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鉄道技術展 世界の最新技術 一堂に 過去最大規模で開幕

 アジア最大となる鉄道関連の産業見本市「第6回鉄道技術展」(主催・フジサンケイビジネスアイ)が27日、千葉市美浜区の幕張メッセで開幕した。

 今回は国内外の鉄道車両や保線機器・サービス、信号、情報関連など535の企業や団体が出展。過去最大の規模となった。会期は29日まで(開場時間は午前10時~午後5時)。入場料は2000円(ただし、招待券持参者、インターネットでの事前登録者は無料)。

 27日は、開会式に続いて基調講演が行われ、国土交通省大臣官房技術審議官の江口秀二氏が登壇。頻発する自然災害と鉄道技術行政について紹介するとともに「大規模化、激甚化する中で、被災時の早期復旧などを実現する新たな技術の活用を促していく」との考えを強調した。

 一方、展示会場ではスイスの企業や団体からなるスイス・パビリオンが初出展しているほか、欧州連合(EU)の企業や団体からなるEUパビリオンでは保線機器や分析装置などが多数出展されている。EUパビリオンを訪れた駐日欧州連合代表部通商部アタッシェのパブロ・イグレシアス ルンボ氏は「価値の高い展示会だ。EUからは44社が日本企業との新たなビジネスの可能性を求めて出展している」と述べ、海外からの注目の高さをうかがわせた。

 JR西日本テクノスのブースでは既存の鉄道車両を改造して製作した“ダイニング列車”を紹介。担当者は「インバウンドも含めた観光振興が注目される中で、こうした特色ある車両のニーズが高まっている」と説明した。

 会期中は今回で3回目となる「橋梁(きょうりょう)・トンネル技術展」も併催。橋やトンネルといった社会インフラ構造物のモニタリングや維持管理に関係する最新の機器や技術も一堂に会している。両展示会に関する問い合わせや事前登録は特設サイト(www.mtij.jp)まで。

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